写真を絵にしてみたら、どこか違う。髪の色が変わっていたり、背景が別物になっていたり、シャツのロゴがくねくねした線になっていたり。でも、失敗ではありません。AIは写真をなぞっているのではなく、写真をヒントに新しい絵を描いているのです。
フィルターではなく、描き直している
昔ながらの写真フィルターは、もとからあるピクセルを変えるものです。画像から画像を作るAIモデルは、仕組みが違います。写真の小さなコピーとタッチの説明を見て、まったく新しい画像を生成します。
「いちおう描いた」では、そのコピーは長い辺が最大512ピクセルで、結果は新しい512 × 512の正方形の画像です。モデルはポーズや配置、顔の大まかな形といった大きな要素を残し、それ以外はタッチならではの表現で描き直します。同じ写真でも毎回少しずつ違う絵になるのは、このためです。
色はあくまで参考
色へのこだわりが強いタッチは、色を変えてしまいます。


**ゆらゆら上等**は、明るい色のトップスを黄色にして、部屋をカラフルに塗りました。


きらきらガラスは、光るガラスの配色に合わせて髪の色を変えました。
元の色を残したいなら、さらっとスケッチやコマとカラーのように、ほぼ色を残すタッチを選びましょう。どのタッチが色を残し、どのタッチが色を作り出すかはタッチの比較で紹介しています。
背景は作り直される
小さなコピーの中では、背景は主役より情報が少ないことが多いため、モデルが自由に描き足します。


**コツコツ四角**は、ぼんやりした背景の光を水玉模様にしました。


ちまちまミニチュアはさらに思い切って、場面まるごとを箱の中の模型の部屋に作り直しました。
顔はそのタッチならではの表現で描かれる
タッチには、それぞれ顔の描き方があります。粘土なら顔のパーツを丸くなめらかにし、マーカーなら太い線を数本だけ残し、ドット絵なら目と口に使える四角はほんのわずか。どこまで細かく描くかはタッチが決めるので、元の写真より本人らしさが薄れることもあります。
文字、ロゴ、手
小さな文字やロゴ、模様、指は、縮小するとほんの数ピクセルしか残りません。モデルは「ここに文字がある」ことはわかっても、どの文字かまではわからないので、それらしく見えるくねくね線を描くことがよくあります。手やアクセサリーが描き変えられるのも同じ理由です。
うまくいくコツ
- 主役を画面いっぱいに写すと、縮小しても多くのピクセルが残ります。
- やわらかく均一な光で、くっきりした写真を使いましょう。
- 似ていることが大事なら細部を残すタッチ(さらっとスケッチ、コマとカラー、くっきり線画)を、サプライズがほしいなら描き変えるタッチ(ちまちまミニチュア、きらきらガラス、タイルとタイル)を選びましょう。
- もう一度描いてみる。 毎回違う結果になるので、2回目で1回目の惜しいところが直ることもあります。アプリでは、1枚描くごとにリワード広告を最後まで見る必要があります。
ほかの実践的なコツは写真をAIでイラスト化するコツにまとめています。
例の画像は「いちおう描いた」のタッチ見本セットのものです。実際の仕上がりは異なります。





